複数の人との恋愛関係を持つ「ポリアモリー」という恋愛スタイルを選択する人たちがいます。
現代の日本では1対1の恋愛が基本で、婚姻制度も一夫一婦制に基づいています。
ですが、ポリアモリーの考え方をよく紐解いていくと、よく出てくるのは
- コミュニケーション
- 幸福度
- 誠実さ
というキーワード。
僕もポリアモリーというひとつの選択肢を知ってからというもの、その考え方にすごくに惹かれ続けているので、詳しく解説してみようと思います!
Contents
ポリアモリーとは
ポリアモリーは、多数を意味する「ポリ(poly)」と愛を意味する「アモリ―(amory)」からなる造語です。

複数の人と恋愛関係や性的関係を含むパートナーシップを誠実に築くことをいいます。
研究者でもある深海菊絵さんは、著書の中でポリアモリーの条件を
自分と親密な関係にあるすべての人に交際状況をオープンにし、合意の上で関係を持つこと。
としています。
ポリアモリーと浮気や不倫との違い
ポリアモリーの関係性は、すべて対話と合意に基づいています。
ここが、ポリアモリーと浮気や不倫との決定的な違いです。
浮気や不倫は相手に隠さなくてはならないネガティブなことですが、ポリアモリーにおいては誰とどんな関係性を築いているのかを関係者全員が知り、同意しているのです。
もちろんどんな情報をどれだけ知りたいのかは人それぞれなので、対話をしながらお互いに話す内容や距離感を定めていくことになります。
グーグルカレンダーでお互いに予定を共有しているというポリアモリー・グループもあったり、情報共有には当事者それぞれが工夫をしているようです。
ポリアモリーと嫉妬や独占欲
ポリアモラスな傾向を持つ人のなかには、嫉妬や独占欲がまったく無いという人が少なくありません。
ですがモノアモリー(1対1の恋愛を選択する人)の中にも嫉妬深い人とそうでない人がいるように、同じポリアモリーであっても嫉妬の感情は人それぞれです。
嫉妬も独占欲も持たないという人もいれば、状況や相手によって嫉妬するという人もいます。
関わる人間の数が増える分だけより密なコミュニケーションが必要になってきますので、関係を調整すること自体も楽しめる人の方がポリアモリーには向いているかもしれません。
多様なポリアモリーのケース
つづいて、さまざまなポリアモリーのケースについて紹介していきます。
オープン・マリッジ

婚姻関係にある両者が、夫婦間以外での性的関係を持つことについてお互いに合意しています。
オープン・リレーションシップ

一組のカップルが、両者間以外での性的関係を持つことについてお互いに合意しています。
オープンマリッジとの違いは、中心となるカップルが婚姻関係にはないという点です。
ポリフィデリティ(複数の貞節)

3人以上からなるグループで、性的関係を同じグループ内に限定することを約束しています。
グループ内の全員が一人ひとりと関係を持っている場合も、そうでない場合もあります。
トライアッド

3人で構成される関係です。
関係者は全員がパートナー同士です。
ヴィー

3人で構成される性愛関係です。
1人に対し2人のパートナーがいますが、その2人には性愛関係はありません。
ポリアモリーは単なる選択肢。多様性の一つでしかない
ポリアモリーは恋愛やパートナーシップについてのひとつの選択肢でしかありません。
ポリアモリーにも、1対1の恋愛(モノアモリー)にも、それぞれにメリットがあり、不完全な部分があります。
それはなぜかというと、個々人の感じ方、愛し方は千差万別であり、全員に適応できる恋愛スタイルというものは存在しないからです。
ですが、言葉として、概念として知らない選択肢を取ることはできません。
それが、僕がこの記事を書いた目的でもあります。
1対1の恋愛についても、ポリアモリーについても、その両方について良く知り、考えた上で自分たちにとって最も幸福度の高いライフスタイルを選択することができる社会であってほしいと思います。

この記事を読んで「ポリアモリー」というライフスタイルに少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひぜひ
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に加担してください~!!
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