【LGBT】カミングアウトはするべき?されたらどんな対応をしたらいいの?

   

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今日の話題はLGBTのカミングアウトについて。

 

センシティブなことだし、触れてもいいのかなって思いますよね。

実際に当事者にカミングアウトされて、どうしたらいいか分からずこのページに辿り着いてくれた人もいるかもしれません。

 

一方でカミングアウトする側である僕たちLGBTsも、たくさんの葛藤を抱えながらカミングアウトしたりしなかったりしています。

 

そこでこの記事の目的は2つ。

  1. セクシャリティをカミングアウトするLGBTsがどんな気持ちでいるのかを知ってもらうこと
  2. LGBTsが「良いカミングアウト」ができるように最大限のサポートをすること

 

REIJI

この記事を読んでくれている時点で、みなさんはLGBTsに寄り添いたいと多少なりとも思ってくれている人たちだと思います。

僕はそれだけでめっちゃ嬉しいです。

良いカミングアウトの定義

ここでは「良いカミングアウト」について、次のように定義してみます。

  1. カミングアウトの前後で本人が苦しくなったり傷ついたりしないこと
  2. カミングアウトすることによって相手との関係性が壊れてしまわないこと
  3. 今まで隠していた本来の自分を相手に知ってもらうことで、素の自分でいることができつつ更に深い付き合いができるようになること

 

本来セクシャリティや性、恋愛の話はタブーでも何でもありません。

LGBTsにとっても非当事者にとっても、セクシャリティというセンシティブな部分をもっとフランクに話せるようになることは、お互いのことをより深く大切にすることにつながります。

LGBTsがカミングアウトをしたい理由

続いて僕たちLGBTsがどうしてカミングアウトをしたいと思うのかについて考えてみましょう。

  1. 言えないことが1つあるだけで嘘をついている気がする
  2. 性的指向でない人にれない対象として見られる
  3. 素の自分でいたいと思う

言えないことが1つあるだけで嘘をついている気がする

自分のセクシャリティをクローズドにしていることで、日常のあらゆる場面で嘘をつかざるを得ないことがあります。

  • 本当は彼女がいるのに彼氏がいる、逆に彼氏がいるのに彼女がいるふりしなくてはいけない
  • 性自認とは違う服装や振る舞いを強いられる

「隠すこと=嘘をつくこと」ではないのですが、当事者としてはそのことに罪悪感や申し訳なさを感じてしまうことがあります。

無自覚にジェンダーハラスメントを受ける

クローズドにしていることで、セクシャリティの前提があればしなくてもいい不快な思いをすることがあります。

  • 恋愛対象でない異性から恋愛対象として見られる。
  • みんなと同じように恋愛の話をしたいのにできない。
  • アセクシャル・ノンセクシャルで、みんながみんな誰かを好きになるわけじゃないのに、恋愛の話を振られる。

素の自分でいたいと思う

特にトランスジェンダー・トランスセクシャルでそうだけど、演じている性別と自分の性自認がかけ離れているときって、僕もそうだけど相当苦しい。

 

自由でいいなら、みんながそれを受け入れてくれるなら、一切否定も笑われることもないなら自分が思う自分の性別の通りに振る舞いたい。

でも現実的に言って、受け入れに抵抗のない人たちと偏見のある人たちが入り混じっているのが大多数のコミュニティや社会です。

LGBTsにカミングアウトされた時の対応

では、LGBTsにカミングアウトされたとしたら、どんなふうに対応するのが良いのでしょう。

 

僕個人としては、どうか普通に接してほしいと思います。

普通というのは「今まで通り」という意味。

 

カミングアウトの前後で、あなたの大切な子供、友達、家族がレズビアンという生き物、ゲイという生き物、性同一性障害者という生き物に変わってしまったわけではありません。

その人は以前と変わらずあなたにとって大切な人のままです。

 

その人が今まで隠していたその人の一部は、かけてはならないその人の一部ではあるけれど、それだけがその人のすべてではありません。

その人が痛みを負うリスクを冒してでもあなたに自分のことを知ってもらいたいと思ったことをどうか尊重してほしいと思います。

REIJI
あなたの今まで知っているその人の本質は、変えようとしても変わりようのないものです。

LGBTsにカミングアウトされたときの対応 4つのポイント

LGBTsにカミングアウトされたときは、次の4つのことを対応のポイントにしてみてください。

  1. 分からないことは直接聞く
  2. 一人称が変わってもそのことを指摘しない
  3. 「アウティング」ダメ絶対
  4. 「元の性別」と接するべきか「本当の性別」として接するべきか

分からないことは直接聞く

分からないことは本人に直接聞いてください。

セクシャリティはその人のアイデンティティそのものと言ってもいいくらい、個人によってケースバイケースで多様です。

 

ネットや本に書いてあることが全てではないし、直接話すことでその人との距離も近づいていくはず。

何より「聞きづらいことでもこの人は臆さずに聞いてくれるんだ」というのは、当事者にとってはとても信頼のおけることです。

アウティングダメ絶対

アウティングとは、その人のセクシャリティを本人の許可なく第三者に教えてしまうことです。

「あの人って実は・・・」

「あの子にこんなこと相談されたんだけど・・・」

とか絶対に言っちゃダメです。

 

カミングアウトした人は、あなたのことを信頼してカミングアウトしてくれているんです。

アウティングした瞬間その人とは縁が切れるものと覚悟してください。

一人称が変わってもそのことを指摘しない。

カミングアウトを受け入れてもらえたあと、その人は多分ドキドキしながら本当の自分としての一人称を使い始めていることと思います。

その人にもよりますが、一人称が変わってもそのことを指摘しないようにしてください。

 

はじめは違和感があるかもしれませんが、慣れていくにつれて本当のその人としての一人称の方が普通になっていきます。

「元の性別」と接するべきか「本当の性別」として接するべきか

変に気をつかう必要はないですが、些細な場面での「本当の性別」扱いは僕だったらめちゃくちゃ嬉しいです。

具体的には

  • 三人称(彼、彼女)を本人の性別の通りに変える(あくまでさりげなく!!)
  • FtM・FtXなら女の子扱いをしない
  • MtF・MtXならさりげないレディファーストをしてあげる

とかかな?

 

それが嬉しい人もいれば、あえて接し方を今まで変えて欲しくない人もいて、ここは人それぞれで難しいところですね。

迷ったり困ったりしたら、本人にどう接してもらえるのが嬉しいのか聞いちゃってもいいと思います。

REIJI
不自然になってしまうようなら「その人の性別」に対して接するよりも、「その人自身」に対して接してあげてください!

LGBTsがカミングアウトの前に確認しておきたい4つのこと

続いてLGBTsの視点から、カミングアウトの前に確認しておきたい4つのポイントを見ていきます。

  1. カミングアウトはしなければいけないと思っていませんか?
  2. カミングアウトする相手はLGBTに対して偏見を持っていませんか?
  3. カミングアウトする相手はセカンドカミングアウトができる関係性ですか?
  4. 自分のセクシャリティは、人に説明できる段階ですか?揺らいでいたり迷っていたりする時期ではありませんか?

親だから、親友だからというポイントでカミングアウトしなければいけないと思っていませんか?

カミングアウトは義務ではありません。

親だから、家族だから、大事な友だちだからと言って必ずカミングアウトしなければならないわけではないです。

 

カミングアウトによって関係性が悪くなることがあらかじめ予見できる場合には、あえてする必要があるのかどうか一度よく考えてみましょう。

カミングアウトする相手はLGBTに対して偏見を持っていませんか?

あらかじめLGBTsに対する偏見が強いと分かっている人には、あえてカミングアウトする必要はありません。

どんな人が偏見が強いのか一括りには言えませんが、カミングアウトの前にリサーチをしておくと安心できます。

REIJI
テレビなどでLGBTに関する話題が出た時などに、さりげなく反応をチェックしてみるといいかも。

セカンドカミングアウトができる関係性ですか?

ファーストカミングアウトがセクシャリティを相手に告げることだとすると、

セカンドカミングアウトはファーストカミングアウトの内容について情報を追加していくことです。

 

たとえば、自分が同性愛者であることを告げるのがファーストカミングアウト

同性愛者として今までどんな悩みをもって、どんな時に幸せを感じて生きてきたのか。それを話すことがセカンドカミングアウトです。

 

この2つは最初のカミングアウトの時に同時にできることもあれば、

ファーストカミングアウトの時に相手の受け入れがいまいちでも、続くセカンドカミングアウトで自分自身のことを詳しく話すことで理解してもらえるという場合もあります。

 

ファーストカミングアウトは必ずと言って良いほど相手にとって大きな衝撃を伴うことです。

カミングアウトする相手は自分にとってセカンドカミングアウトでじっくりと話し合いを重ねていく価値のある人であるかどうかカミングアウトをする前に考えてみると良いでしょう。

自分のセクシャリティは人に説明できる段階ですか?揺らいだり迷っている時期ではありませんか?

セクシャリティは揺らいだり変わっていったりするものです。

「FtMだったと思っていたらFtXだった」

「Xジェンダーだと思っていたけど、よくよく考えてみたら自分の性自認は男性だった」

「周りがそうだから自分も異性愛者だと思っていたけど実は違った」

 

これが意外とよくあることで、というのもセクシャリティというのがそもそも揺らいだり変わっていったりするものであるからです。

なのでそういう揺らぎや変化の時期にカミングアウトをしてしまうと、思わぬ勘違いを招いてしまうこともあります。

REIJI
カミングアウトだけでなく大きな治療の時などにも、自分のセクシャリティとしっかり向き合ってみることをおすすめします。

結局のところカミングアウトはするべきかしないべきか

カミングアウトはエゴでしかないと僕は思っています。

カミングアウトして、分かってもらいたいと思うのは自分のエゴ。

 

でもみんな、家族や友だちのエゴをちょっとずつ持ち合いながら生きています。

誰かのエゴを少しだけ持ってあげて、自分のエゴを少しだけ持ってもらう。

そういう風にして。

 

カミングアウトはするべきか、しないべきか。

それには一言では答えられません。

なぜなら、カミングアウトが良い結果になるか悪い結果になるかは、あなたとあなたのカミングアウトをしたい大切な人が、互いのエゴをどれだけ平等に持ち合えているかによるからです。

 

ただ、痛みを伴うカミングアウトはしなくてもいいと僕は思います。

親だからってすべてを話す必要はない。

家族だからって、愛せなくてもいい。

話さないことが優しさになる場合も多いにある。

 

そして痛みを伴うカミングアウトをして重大な傷を負うのはあなたの方だと思うから、僕は苦しい思いをしてまでカミングアウトをすること勧めません。

 

でもお互いにお互いのエゴを持ち合えていて、互いに尊敬しあえる関係であるならば、カミングアウトはその人との絆をきっと今よりもずっと深くて強いものに変えてくれる糸口になってくれるはずです。

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