診断のないXジェンダーの定義比較 ー気負わず繕わずそのまんま

   
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Xジェンダーは疾患や障害ではないため、

診断基準のようなものはなく、また病院で診断を受けるものでもありません。

 

一方で性同一性障害には診断基準があります。

「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン第4版改」全文(2017.5.20)(492KB)

 

性別適合治療を受けるためには、本人が有している性自認が他の精神疾患と鑑別される必要があり、

侵襲的かつ不可逆的な治療であるため、間違いやセクシャリティの変化によるボディイメージの受け入れ困難を招いてはいけないからです。

 

そして本題は、Xジェンダーの場合。

自分がXジェンダーかもしれないと思う人は、何を持ってXジェンダーであることに確信を持てば良いのでしょうか?

Xジェンダーの定義

自分がXジェンダーかどうか分からない。。。
REIJI
そのヒントを探るために、LGBT関連書籍におけるXジェンダーの定義を比較してみましょう。

LGBTだけじゃ、ない!「性別」のハナシ 新井祥

  1. 「男性か女性か」の2択ではきっぱり自認することができない。
  2. 恋愛対象の性別は人それぞれで違う。
  3. 「性別欄がなかったら気楽なのにな~」と思っている。
  4. 「Xでいいんだ」と自覚しない限り、ずっと性別迷子で生きていく可能性がある。

うちのダンナがかわいすぎるっ!元♀のイケメンと結婚しました!!

  • 男でも女でもある、またはその中間であると感じている。
  • 流動的な場合もあり。
  • どの性にも当てはまらない=無性(アジェンダー)

Xジェンダーって何? 日本における多様な性のあり方

Xジェンダーは大まかに中性、両性、無性、不定性、その他の五つのカテゴリに分かれる。

[中性]・・・ふたつの性がゆるやかに混ざり合った状態

  • 「男性と女性の中間の性」
  • 「女性寄り中性」
  • 「男性寄り中性」
  • 「中性と男性の中間の性自認」
  • 「無性と女性の中間の性自認など」

など

[両性]・・・ふたつの性が独立して存在している=一人の人格にふたつの性自認

[無性]・・・「男女、あるいは中世・両性など、特定の性自認を持っていない性自認」

性自認が「ない」のではなく、「無性」という性自認を持っている。

[不定性]・・・性自認が不定期に入れ替わったり、男性と女性の間を揺れ動いているものなど

[その他]・・・「三つ以上の性自認を持つもの」、「性自認自体が存在しないもの」「中性、両性、無性、不定性のいずれにもあてはまらないもの」など

 

このように見てきて分かるとおり、

Xジェンダーの定義は非常に広く、また個々人の状況によって形を変えていくものです。

性別違和に関しても、違和感の強さの程度も違うし、

 

違和感の対象が自分の身体なのか、

身体の性別としての扱い(女扱い、男扱い)をされることなのか、

あるいは性別と言う概念そのものに対してなのかも違います。

 

ひとくちにXジェンダーと言っても、

一人称や服装、治療などについて、それぞれのXジェンダーがそれぞれの選択をしています。

どんな在り方であってもXはXで、オールオッケーです。

Xジェンダーを理解することの難しさ

Xジェンダーを理解することは難しいです。

理由としては、

  • Xジェンダー自体があまりに広義であること
  • Xが世間にあまり浸透していない性別の概念であること
  • 男女二元論が一般的であること

があげられます。

 

Xジェンダーに限らずLGBTの当事者を理解しようとするとき、

その人自身ではなく、セクシャリティそのものを理解しようとしてしまうと、きっとうまくいかないのだと思います。

 

いちXジェンダーを名乗る身として僕が望むのは、

女性の身体でありながら、女性ではないこと

女性の身体でありながら、「僕」という一人称を使うことを、

ただありのままに受け入れられることです。

 

なぜ?それは間違ってる。分からない。を挟む前に、ただ存在させておいてほしいのです。

Xジェンダーとはプロセスであり帰着点

幅広いカテゴライズを含むXジェンダーですが、共通するのは

  • 自分の性別や性自認に対しての揺らぎ、迷い、あるいは混乱のプロセスを経てきている
  • Xジェンダーという言葉に出会い、パズルのピースがはまったような「私はこれだ!」という体験をしている

という2点。

つまりXジェンダーとは、ジェンダーのプロセスであり帰着点であるといえそうです。

 

Xはその広義さのためにかえって第三者に説明しづらくなってしまっている一面もあるのですが、

ただ僕は、Xの定義はこのまま曖昧かつ広義なままが良いのでは、と思っています。

 

僕とXジェンダーという言葉の出会いとは、

どこにもなかった居場所に名前があったこと

何者でもないことが許されること

であり、それは強烈な救済体験であったからです。

裁判や排斥を始めたとたん、そこには敵意と反発が生まれます。

迷いや苦しさを経てきて辿り着くXジェンダーだからこそ、

できるだけ広く男性・女性の二つに当てはまらない性別を拾い上げられる受け皿であり、優しい居場所であって欲しいのです。

 

Xジェンダーという言葉に出会って少しでも楽になれる人がいるのであれば、

その人にとってのXの在り方・Xの定義はそれだけで圧倒的に正しいはずです。

 

やはり『Xジェンダーって何?日本における多様な性のあり方』の言葉を引用しますが、

「性自認は、こうでなければならない」という決まりごとが存在しない以上、

どのような「性自認」が存在するかは、それこそ当事者の数だけ存在し、

まさしくXという未知の領域であることは間違いないでしょう。

そして、その未知の領域で、各々の性自認は、

これからなおいっそう個性化の時代へと発展していくのかもしれません。

引用元:Label X『Xジェンダーって何? 日本における多様な性のあり方』(緑風出版)

おわりに

もし世界に自分と大好きな人が二人きりだったとしたら、そこには

  • 「私」は紛れもない「私」自身であるという事実
  • ただ好きな人を好きになるという現象

があるのみです。

 

そこには言葉もカテゴライズは存在していません。

 

言葉は、世界を分断していく道具です。

僕はいつかレズビアンもゲイという言葉も、Xジェンダーもトランスジェンダーという言葉もなくなって、

まっさらなただの自分でいられる未来

そして性別にかかわらず人を好きになって良い世界を望んでいます。

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reiji(れいじ)

長野県に住む24歳FtXブロガー。
生きづらい日々を生きやすく、つまらない人生を楽しくするためのノウハウを展開中。
映画、漫画、SF小説が大好き。

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