[GID] 性別は変えられる! だけど・・・ここが変だよ⁉ 性同一性障害特例法

   
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性別を変えられる法律「性同一性障害特例法」って?

性同一性障害特例法、正式名称「性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律」は、2003年に成立した法律です。

この法律により、一定の条件を満たせば、性同一性障害を抱えた人が戸籍上・法律上の性別を変更できるようになりました。

 

性別変更のための要件は、ざっくりとは以下の通りです。

  1. 二人以上の専門医による診断があること
  2. 20歳以上であること
  3. 現在婚姻していないこと
  4. 現在子供がいないこと
  5. 生殖腺がない又は生殖腺の機能を永続的に欠くこと
  6. 性器の外観が望む性別のそれに近似するものであること

 

GID(性同一性障害)セクシャルマイノリティLGBTという言葉や概念どころか、そういう僕たちが「いる」ってことすら浸透していなかった時代からすれば画期的な法律で、そして大きな前進ではありました。

 

だけど、当事者である僕たちからすれば、この法律も含めてセクシャルマイノリティを取り巻く環境はまだまだ多くの問題を抱えていると言わざるを得ません。

なぜ性別を変えたいのか

この法律の問題点に立ち入る前に、性別不適合を抱えた人がなぜ戸籍上の性別を変えたいのか、変える必要があるのかについて考えてみましょう。

見た目の性別と書類上の性別が一致しない

性同一性障害(GID)は、病気じゃないけど障害(Disorder、不一致)です。

 

望む性別になれない限りは、その身体はとても自分のものとはいえません。

だから性別適合のための治療をするのですが、

GIDにとって、さまざまな書類における性別の欄(らん)がひとつ大きな関門です。

 

戸籍上の性別変更がされていなければ、公式な書類では本当は男なのに女と、本当は女なのに男と書かなければならない。

そういう精神的な苦しさに加え、

治療を開始しているGIDの場合、性別適合治療によって見た目の性別は男性または女性になったのに、書類上の性別がそれとは異なる、という混乱を生じてしまうことがあります。

 

それを防ぐためにも、戸籍上の性別変更が必要となってくるのです。

日本では戸籍上の同性カップルは結婚することができない

特例法が成立する以前も以後も、日本では同性同士の結婚は認められていません。

そのため、FtM×女性、MtF×男性のカップルが結婚するためには、FtM、MtFの方は戸籍上の性別を変更する必要があるのです。

 

これらのことを考えると、この性同一性障害特例法は、

GID(ただしFtM、MtFのみ)に性別を変更する権利を認め、

セクマイカップルのうちFtM×女性若しくはMtF×男性のカップルのみの結婚を可能にする」

 

というかなり限定的なものであることが分かります。

性同一性障害特例法の問題点

はっきり言って条件が厳しすぎる。

性別変更の要件の五つ目にあるように、性別を変更するには「生殖腺がない又は生殖腺の機能を永続的に欠く」ことが必須の条件です。

つまり、性別変えたきゃ精巣or卵巣・子宮取ってから来いよ、と。

 

本当に人権侵害じゃねーかと思うんですがこれが本当に厳しい条件で、

一口にGIDといっても、置かれた状況は一人ひとり大きく異なります。

 

ホルモン治療、胸オペまでして外見的に男性・女性になれれば、精巣摘出や内摘(卵巣・子宮の摘出)まではしたくないGIDもいるし、

けどだからってFtMが男性、MtFが女性でないかと言うとそれは絶対に違う。

 

この条件って、意図的か意図せずかは知りませんが、「結婚」って形のために望まぬ性別適合を迫られる人を生む可能性があるんです。

REIJI
どこまで身体を変えるか(変えたいか)をお前が決めんなよ!

 

また、性別適合治療を絶対条件としていますが、果たして治療によるリスクの大きさとそれによって得られる効果を本当に考慮しているのでしょうか。

 

性別適合手術は外科手術も含む医療行為ですから、当然命の危険も伴います。

ホルモン治療~性腺の摘出という治療により身体にかかる負荷と副作用は想像を絶するものがあります。

さらに言えば、医療技術が進歩してきたとはいえ、性別適合治療により望む性別における性機能のすべてを獲得できるわけではありません。

 

それなのにこの法律は、性別を変えたい人に命を賭すことを強要します。

手術の辛い負荷と副作用を強要します。

どこまでの治療を要するかは、個々の置かれた状況によって全然違うのに。

 

繰り返しになりますが、マジで

REIJI
どこまで身体を変えるか(変えたいか)をお前が決めんなよ!! (怒)

 

まあ「結婚」という形にこだわるのであれば性別変更は必須にはなってくるんですけど、

多少の不便はあっても結婚だけが全てじゃないし、自分の理想に合致しないのであればあえてこの法律を利用する必要はないのかなあとも思いますが。

世の中、男女二元論に依拠しすぎ

セクシャルマイノリティの存在が認知され始めたといって、世の中にある性別は「男、女、FtM、MtF」だけじゃないし、世の中のすべてのカップルが「男×女」であるわけじゃありません。

それなのに世界は相も変わらず男女二元論を盲信しているから、結婚式を挙げたい同性カップルが、「片方が男装/女装すればOK」みたいな意味の分からん要求をされる、みたいなことが起こる。

 

同性愛者=GIDじゃないし、

FtMゲイもMtFビアンもいるし、

GIDっつって僕みたいなXジェンダーは、性別適合治療をしたとして、男になっても女になっても苦しい。

あえていうなら、女性器も男性器もない中間性になりたい。

バイセクシャルもゲイもレズビアンもパンセクシャルもアセクシュアルも、僕たちみんな「いる」んです。

 

人間の数だけ性のバリエーションは存在します。

それなに世の中、男女二元論に依拠しすぎ。

FtXブロガーreijiの見る夢。

大変長くなってしまいましたが(そして文句ばっかりたれてきましたが)、

この「性同一障害者特例法」が、セクシャルマイノリティ全体が社会的な地位を獲得するにあたって、非常に大きな一歩であったことは揺るがない事実。

 

願わくば、

性別適合治療がもっと進歩して、性別違和を抱えた人たちが外見だけじゃない本当に欲しかった身体を手に入れられるようになってほしいと思います。

治療の負荷や副作用がもっと軽減されてほしいと思います。

ジェンダー、性別への世の中の考え方がもっとリベラルでフランクになってほしいと思います。

 

GIDと言う病気ではない不調和(Disorder)を抱えた人たちが、いらない遠回りはせず、葛藤は最小限で望むジェンダーを手に入れられるようになってほしいと思います。

 

以上!!

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reiji(れいじ)

長野県に住む24歳FtXブロガー。
生きづらい日々を生きやすく、つまらない人生を楽しくするためのノウハウを展開中。
映画、漫画、SF小説が大好き。

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